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ドラマCD「恋する暴君3」発売決定

『white light』

クリスマス企画です。

恐れ多くも参加させていただきました。


お粗末さまです。



『white light』
―――この闇がもうあなたを何処かへ連れていかないように―――



夢を見た。


真っ暗な中にポツンと、今は無き我が家見える。
家の前には母さんと親父と巴とかなこがいる。

ん?雪??

はらはらと雪が屋根に降る。
まるで雪ではなく火の粉が降ったかのように瞬く間に家が燃えだした。

やめろ!燃やさないでくれ!!!


「宗くん…」
母さん!?どこに行くんだ!?
火はすぐに消すから!!行かないでくれ…っ!

母さんは少し微笑んで闇に消えてしまった。


「宗くん、じゃあ行くよ」
親父!こんな状況でまた行っちまうのかよ!?
おい!!

母の後を追うように父も消えた。


「兄さん、僕アメリカで永住することにしたよ」
待て巴!黒川のところに行くなんて許さんぞ!!
おい、話を…!!


「兄さん??」
かなこ…
「かなこ、高校受かったの♪だから出てくね」
出てくって3年だけだろ?
「ううん、大学も県外のとこ行くの。ばいばい兄さん」


家族がみんな消えてしまった。
残されたのは目の前で燃え盛る家。

宗一は頭を垂れてうずくまった。


消えてしまった…
全部、俺のせいなのか―??
もう俺には誰もいないのか―――――




『先輩?』

ふと呼ばれて顔をあげると森永が手を振っている。

あぁ、まだコイツがいた。


『ごめんね先輩、…さよなら』
森永は少し寂しい顔をしてどんどん消えて行く。


おい!!待て!!!!
お前まで俺を置いてくのか!!
そんなの許さんぞ!!!
待て!!
森永ッ!!!



「…森永っ…!!!!」


目が覚めた。

夢の映像がリアルすぎて、夢だったと理解するまで時間がかかった。
手が震えて涙が出ていた。

最悪の目覚めだ。


急に無性に嫌な予感がしてリビングに向かった。
この時間なら森永は朝食を作っているはずだ。
何が不安なのかわからない。
でも少しでも安心したくてリビングのドアを開けた。

『森永…っ』

キッチンにあるはずの姿は無く、
食卓には綺麗に朝食の用意がされていた。

その瞬間、脳裏に消えていく森永の姿がフラッシュバックした。

いや、そんなまさか…

浮かんだ嫌な予感を必死に否定しながら、森永の部屋をノックしてみる。
返答はない。

トイレにも、風呂場にも、どこにも森永の姿はなかった。


どこだ!?
どこにいる!??


宗一はパジャマの上からコートを羽織ると玄関から飛び出した。


ドンッ

ドアから飛び出した瞬間、人とぶつかった。
慣れ知ったにおい、感触…

「わ!先輩!?どうしたんですか??」
森永だった。
宗一は少し安心して肩の力が抜けたのを感じた。

森永は、パジャマのまま外に出てきた宗一に「風邪をひくから」と部屋に促した。


「パジャマのままでそんなに急いでどこ行くつもりだったんですか??」
「お、おまえこそ!!」
「え?俺ですか??」
「こんな朝早くから、何も言わねーでどこ行ってたんだよ!!」

怒鳴りながらも、宗一の声は少し震えていた。

「洗濯物干してたら、タオルが飛んじゃって…拾いに行ってたんです」
「……」
「先輩?何かあったの??」
宗一の目が少し赤いことに気付いた森永はそっと優しく抱き締める。
照れて抵抗されるかと思ったが、宗一は大人しく腕の中に収まっている。
「怖い夢でもみましたか?」
「…ん…」
コツンと額を森永の肩に預ける。
甘えるというよりは、その姿はとても不安げに見えた。

「…あの家があったんだ」
「家?」
「家族がみんないて…母さんもいた…」
家が燃え、家族が消えていったこと、
森永に呼ばれたこと、宗一はポツリポツリと話した。
「おまえが…消えてくんだ…俺の前から」
「先輩…」
「みんないなくなって…、森永まで…っ」
宗一の声が震えている。
森永は震える彼の体をギュッと強く抱き締めた。

どんなに怖かったろう。
どんなに寂しかったろう。
あの火事は彼にとっては大きなトラウマだ。
そのあげく大切な家族が消えてしまう夢だなんて。。。「先輩、安心して下さい。俺はずっとずっと先輩と一緒にいます。もういなくなったりしません」
顔を上げさせると不安気な瞳が揺れている。
「やっぱり不安ですか?」
返答に困った宗一は下を向いてしまう。
「俺は先輩と一緒にいるって証明してあげますよ」

森永は宗一の唇を奪い体をソファに沈めた。
宗一も抵抗することなくキスを受け入れた。
いつもは恥ずかしくて仕方がない行為なのに、何故か少し心が落ち着いた気がした。

「…ん…、はぁっ…」
首筋にキスをされ体を弄られる。
頬に森永の髪が触れる。
森永が下方に移動しようとして動いた瞬間宗一の手が服を掴んでそれを制止した。
「いや??」
「あ…ちが…」
宗一は赤面して自分でも自分の行動に動揺していた。

彼が視界の中にいることが安心した。
見えなくなりそうになったとき気持ちよりも先に体が動いていた。
「…っ…」

そんな宗一の心を察したのか森永は、宗一に覆い被さるような体制になった。
「ほら、ずっと目の前にいるでしょ?」
「…!!////」



「先輩、力抜いててね」
「…んんっ!!…あっ…」
いつも以上にゆっくり傷つけないように、自分の存在を刻みつけるように宗一の中に侵入する。

「…はぁっ…はっ…あっ…」
全て収まったところで止まり、ギュッと目を瞑ってしまった宗一の瞼にキスをした。
「先輩、目あけて?」
「…え?」
ぼんやりと目を開けた宗一の前髪を掻きあげ額にキスをする。
「わかる?いま、先輩のナカに俺がいるの」
「…なっ…!!」
自分のナカで森永が脈打つのを感じる。
改めて感じさせられる存在に否が応にも反応してしまう。
自分の鼓動と、奥で感じる森永の鼓動が重なる。
同じタイミングでドクドクと脈打つ身体。
身体と身体が繋がった所から溶け合ってしまったかのように、自分と森永の境目がわからなくなる。
恥ずかしくて堪らない。
でも確かに森永の存在を感じた。
宗一の腕が自然に森永の首に回る。
それが合図かのようにゆっくりと森永が動き出す。
自分の存在を誇示するかのようにゆっくり腰を回し宗一のナカに刻みつける。
「…んんっ…あっ…あっ!…」
宗一の腕を少し緩めさせて深く口付ける。
後頭部を抱え突き上げながら何度も深いキスを繰り返した。




「…ん…」
目が覚めると森永の部屋のベッドだった。
眼鏡をかけ時計を見ると夕方の6時を過ぎていた。

リビングに向かうと、真っ暗で電気が消えている。
「……森永?」
気配がして暗闇に声をかける。
「あ、先輩起きたんですね☆」
真っ暗な中から森永がやってきた。
「お前電気もつけねーで何やってんだ??」
「えへへ☆先輩こっち来て下さい」
森永に手を引かれ真っ暗な中、食卓のイスに座らされる。

「ちょっと目つむって下さい」
言われた通り目を瞑るとゴソゴソとなにやら森永が動く気配がする。
「目 開けていいですよ」



「……!!!」

「先輩、メリークリスマス!!」

ぼんやりと明るくろうそくの灯りがついている。
暖かく落ち着く灯りだ。
食卓の上には、チキンやスープのクリスマスの料理、
そして中央には小さなホールケーキ。
ケーキの上には家の形の飾りがある。
横には雪だるまの形の飾りも。
粉砂糖の雪を纏った小さな家は可愛らしいものだった。


「雪は降ったら屋根に積もるんです。
もっと降ったら子供が遊んで雪だるまを作ったりする。
火はろうそくに灯したら、周りを明るくする。
暖かい気持ちになれる灯りになるんです。」

ろうそくの明かりに照らしされた森永は穏やかに微笑んでいた。
「辛い思い出を忘れて下さいとは言いません。
でも、辛いだけなんて思わないで下さい。
こんな風に少し見方を変えたら、辛さもちょっぴり楽になるかもしれないでしょう?」

「……森永…」
森永は少し照れたように笑う。

「不謹慎かもしれないけど、先輩が弱い部分も全部俺に見せてくれたこと、嬉しかったんです」
「………」
「先輩の為なら俺なんだって出来ます。だから辛さも俺にわけて下さい。俺はいなくなったりなんかしませんから」
宗一の手を握り締め目を見つめて言う。
「ずっと先輩の傍にいさせてください。
来年も、再来年も、その先もずっと…」
握られた手から伝わる体温がやけに安心した。
宗一は無意識にその手を少し握り返していた。
「…あ…///」
嬉しそうな顔をした森永は宗一を抱き締め深いキスをした。


何度も抱き合う2人の影を隠すかのように、
ろうそくの灯りがそっと消えた。












*************

のぁーー!!!!!
ごめんなさい_〇__(←土下寝)

なんなんでしょう。。。
クリスマスなのにこの暗さ!!!!!
ぷーちゃは根暗な子なので、お話もおのずと暗くなってしまうのでしょうね。。。
明るくラブラブいちゃいちゃが書きたーい!!


ちなみにぷーちゃ担当は安/室ちゃんの『white light』でした。
主に

♪凍えーてたー、ここーろが、嘘ーみたーいに、ほーどかれーてくー♪

の部分から作りました。
え?他の歌詞とSSの内容が違う??ええ!そこだけ抜粋ですので(・∀・)
兄さんを泣かすなとか、
兄さんが兄さんじゃないとか、
森永くんかっこつけすぎとか、
えちが中途半端とか、

みなさま不服なところは山盛りかとは思いますが、
クリスマスということでお許し下さい(・∀・)てへ


あー、皆様の作品が楽しみです(●´∀`●)

2010.12.13
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comment

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White Light

ぷーちゃてんてー

素敵なSSを有難うございました!
無事リンク完了ですv
暗くないですよ~全然
すごくリアルな展開でした。さすがです!
安室ちゃんの歌もあれはしっとり大人のクリスマスソングでしたよね。
ぴったり合いましたね。ナイスチョイス!

さて、今日は走り回った相川サンタですので。
用件のみで失礼します。

ぷーちゃ先生に素敵なクリスマスが訪れますように!
お!もう24日でしたね。メリークリスマス!

えるりーく様☆


コメントレスが遅くなってしまいすみません;

この度は企画に誘っていただいてありがとうございます!!!
参加したいけど、でも恐れ多くて挙手出来ずにいたワタシに声をかけて下さったえるりーく様は女神様です(:▽;)

また是非何か企画される際は便乗させて下さい!!←笑
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いらっしゃいませ☆ここは『恋する暴君』のファンブログです。感想や妄想を気ままに綴っております。

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